救急車

総務セクションの中に、会社内の保健室業務がある。
うちの職場は保健室の隣にあったりするので、体調の悪い人以外にも、血圧を定期的に測りに来る人や健康相談をする人などがちょくちょく通過する。


そんなある日。
体調が悪い、と保健室に来た女性社員。
あいにく、保健婦さんはほかの社員の血圧測定などをしていたので、ちょっと待って、という案内をしたら、じゃあ職場に戻る、と言って、職場に戻ってそのまま体調を崩したらしい。


血圧が通常よりかなり高く、割れるような頭痛と吐き気。
尋常ではない。


保健婦さんの判断で救急車要請。
上司が救急車に同乗していった。


搬送先の病院で検査をしたが、脳内出血などの脳疾患はない、ということで一安心。
ただし、熱中症でもなく、最終的に病名は不明。


ほっと一安心した。
社長用のクラウン(社用車)で部長が病院に迎えに行き、そのまま家まで送り届けた。


今年4月には、社員が1名、くも膜下出血で自宅で亡くなっている。
こんなこと、めったにないこととはいえ、胆が冷えた。