つけ麺・・・ねぇ。

友人が、某有名つけ麺店のつけ麺が美味い、というので行くことにした。
ただ、僕はつけ麺がさほど好きではない。つけ麺を食べているといろんな疑問が湧いてでてきて、結局つけ麺って、発展途上の食べ物のような気がしてならないからだ。

  • なぜつけ麺って酸味が効いたスープが多いの?酸味を入れることに何の意味があるの?さっぱりと食べさせたいのなら、脂ぎったスープに酸味効かせる前に脂を落とせばいい。普通の麺と味を変えるため?くらいにしか思いつかない。
  • 「魚粉」って何さ。昨日食った店も「魚粉から出る魚の出汁が豚骨の風味と相まって」なんて宣伝されているけれど・・・魚の出汁?バカ言え、魚粉の味そのものだコレは。魚の出汁なんて出ていないし、出てたとしても、また豚骨の風味も、全部魚粉の香りに隠されてしまっている。相まって、とか、絶妙のバランス、とかありえない。豚骨の臭さを隠すために、また豚骨に魚介スープを合わせたものの豚骨の強さに魚介が勝てない、それをごまかすために魚粉を加えてるだけじゃないのか。
  • 大体、豚骨に魚介出汁を加える意味が分からん。日本の伝統食、豚汁を考える。豚汁の場合、普通の味噌汁みたいに煮干などで出汁をとったりしない。豚から出る出汁とエキスを最大限に生かす。魚介を加える意味は何だろう。そして、豚肉の分厚いチャーシューをそんな魚粉だらけのスープに入れたら、チャーシューの味が全く分からない。
  • このドロドロのスープは何だ!麺に絡まないからドロドロにしました?発想が安易。日本蕎麦の場合、汁を麺に絡ませるために、汁にみりんを入れたり、麺の水切りの際に脱水をしっかりして、麺に一気に汁を吸わせたりする。つけ麺でも、加水率とか太さを考える前に、気孔率でもいじってみればいいのに。もしくはパスタみたいに穴空けるとか、麺の表面に模様つけるとか。
  • そして、スープ割りしなければ飲めないほど濃い味のスープ。濃い味ならばスープが薄まらない、というのは確かにそのとおりかもしれん。でもそれをする前に、それだけ濃い味にしなきゃ味が付かないような、うどんみたいな太い麺は合わないんだよ。
    • しっかりした日本蕎麦屋に行けば、ざる蕎麦などは汁が徳利に入ってくる。味が薄まってきたら、徳利から蕎麦猪口に汁を足せばよい、というシステム。それ以前に、しっかりした店なら味が薄まらないように水をしっかり切るから、蒸篭の下に水が垂れるなんてことはありえない。翻ってつけ麺屋は、水切りもイマイチだから、麺を盛った皿には水が溜まっている。
    • ちなみにこの濃い味を批判すると「日本蕎麦だって蕎麦湯で割るんだから」という反論があるけれど、蕎麦汁を蕎麦湯で割ることと、スープ割りの考え方は全く違うので、その反論は当たらない。


やっぱり僕はつけ麺が嫌いなんだろうか。
味そのものはジャンクなのでキライ、という感覚は無いんだけどなぁ。。。