罪悪感。

洋服をごっそりと捨てた。


東京に来て、3990円で買った、2着目のN-3B。軽いユーズド加工がされていて、生地の色落ち感がなかなか良くて、とっても柔らかい生地で着心地も良くて、結構暖かかった。


GAPのダウンジャケット。生まれて初めてのダウン。原宿のGAPで、激安になっていたのを買って、その暖かさに本当にびっくりした。去年の今頃、友人と函館〜八甲田に旅行に行ったときにも着ていった。


その他に、原宿の古着屋で買った、茶色に後染め加工されたF-1ジャケット。カナダ軍だったかオーストリア軍だったか、ブルーグレーのデニムのPコート。他に、何着か半袖のシャツとか、ジーンズとか。


どれにも全部ちょっとした思い入れがあって、それでも捨てざるを得ないところがちょっと悲しかった。でも、全部袋にまとめて、自治体の古着収集場所に持っていった。


アオリにベニヤを括りつけて、箱車並みの荷台高さになっている2トントラックが止まっていて、若いオニイチャンが、集められたビニール袋を次々と荷台に放り投げていく。
すでにそのアオリの高さ一杯にまで、古着の詰まったビニール袋が詰め込まれていた。


僕が持って行った、ダウンジャケットやN-3Bが詰まったビニール袋も、思いっきり放り投げられた。
そして、ビニール袋がすべり落ちて、僕の目の前に落ちて、袋が一気に破れて、ダウンジャケットとN-3Bが地面に放り出された。


なんだか、泣きたくなった。悲しくなった。


とりあえず、悲しい気持ちで服を捨てるようなことがないように、これからは服を買うにも少し考えをめぐらせてからにしよう、と思った。