マウスのオーバーホール

仕事でも家でも使っていた、マイクロソフトのIntelliMouse Explorer 4.0。
2台使っていたが、2台ともチャタリングの症状が出たので、放置しておいた。


しばらく放置してたが、使わなくなったWireless Optical Mouseも実家に放置していたのを思い出し。
チャタリングが出ているのなら、チャタリングの出ていないスイッチを基板から引っこ抜いて、移植してあげれば全て修理完了!と思い立ち、久々にマシンにつないでみた。


そうしたら、チャタリングが直っている。
これはイジる必要も無さそうだ、ということで、分解洗浄にとどめることにした。
ちょうど、仕事も少なくて半日ヒマだったので、誰も来ない会社の実験室でこっそりと仕事をしている振りをしてオーバーホールすることにした。


分解方法は普通にネットで検索すれば出てきた。
手首側のシリコンパッド2枚を剥がし、ネジを取り、後ろ上方に引っ張る形でボディを外す。
ボディは3ピースから出来ているので、ネジを取って分解する。


スクロールホイールとUSBケーブルのコネクタを外してから、ネジを外して基板を外す。コネクタは、極細の精密マイナスドライバでカプラーに差し込んで、爪を外すようにしてやらないとなかなか外れない。
USBケーブルを固定しているボディパーツもネジを外して取り外す。
USBケーブルの取り回し(基板との位置関係)と、スクロールホイールの固定方法あたりは写真を撮っておくほうが良い。この2つが今回、一番苦労した。僕の場合は2台あったので、1台ずつ作業することで、分解前のマウスをお手本にしながら作業できたけれど。


スクロールホイールは、床(?底面?)のボディパーツに基台が付いていて、それにホイールユニットがはめ込まれている。基台はどうやっても取り外せそうに無かったので諦めた。ただ、バネは精密マイナスドライバーを駆使して外せたので、床のパーツも洗浄へ。


スクロールホイールの基板が嵌め込まれているパーツを除いて、全ての樹脂パーツは取り外して、超音波洗浄を20分、そのあとに中性洗剤をつけたスポンジや歯ブラシで洗浄する。十分に水分をふき取ってから、エアブローで細かな水分を吹き飛ばす。
スクロールホイールの部品はグリスを全てふき取って、会社にあった、高真空環境用のグリスを使ってみた。
嵌め込んで、余計なグリスをふき取って、外してもう一度グリスを盛って、余計なグリスをふき取って…と繰り返し、馴染ませる。


最後に、シリコンパッドの粘着剤を剥がし、薄い両面テープで付け直して完成。粘着剤の色を見るに、ゴム系接着剤を使っているのだろうか。


スクロールホイールの組立て(部品の組み合わせ)と、USBケーブルの取り回しが一番メンドクサイけれど、それさえきちんと出来ればそんなに難しい仕事ではなく。
2台の分解洗浄で3時間。
試運転してみると、グリスが硬くて、スクロールする前にホイールクリックしてしまうような感じになったけれど、1時間も触っていたら十分馴染んで使いやすくなった。


写真でも撮っておけばよかったね。