父親の誕生日

父親、というよりは、オヤジ。
60歳の誕生日を迎えた。
会社も定年退職を迎え、今月はずっと有休消化で実家にいるらしい。
再雇用制度があるのに、根っからの現場仕事が染み付いてるオヤジはそれを蹴った。
4月から、なんらかの仕事を探すのだろう。


昔から、頑固オヤジだった。
僕と姉がまだ幼いころに、東京に単身赴任の話があったらしい。
東京から戻る折には、椅子が一ついいものになるよ、というオマケつきで。
でも、オヤジはそれを蹴っ飛ばした。
子供が小さいから、子供のそばにいてあげたい、という理由で。


オヤジ。
俺はそれなりに成績もよく、頭もそれなりに回転が良くて、挨拶のしっかり出来る、良い子だ、と、周りによく言われました。
全て、あなたと、お袋のおかげです。
本当にありがとう。


しばらくは、ゆっくり休んでください。
といっても、退職金はほとんど家の建て替えに使っちゃったから、そんなに残ってないんだろうけど。

幸か不幸か、ここんとこしばらく、独り酒が多かったので、少しだけ酒が強くなりました。
今度家に帰ったときには、一緒に飲みましょう。