タイムスリップ

大学院の研究室のOB会があり、浜松に来た。浜松には、去年出張で来ているけど時間が無くて街を歩く暇がなかった。
今日は、集合時間の4時間前に浜松に入って、1年半ぶりに街をゆっくり歩いた。


丸2年バイトしてた大学図書館は、書架の配置も変わって、面影がうっすらあるくらいだった。
駅前のヤマハのビルが無くなっていた。
ペッパーランチが出来ていたのに笑った。
COXもヴィレッジ・ヴァンガードも無くなっていた。
確実に、東京に近づいていた。


自分の住んでいたアパートには、怖くて行けなかった。誰かが住んでいたら、多分寂しさのあまり泣いてしまうだろう。


でも、大学の通用門を出てバス通りに向かう途中、僕は確実にタイムスリップした。
あの時、あの道を歩いたのは確実に、学生の頃の僕だった。
門を出て、スーパーで何の食材を買おう、とふと考える。明日の朝は前のコンビニでパン買って、研究室で食べよう…。


ここで、現実に帰ってきた。