ストリートライブに思う。

昨日のチャンベビのストリートライブ@アキバは、アンプラグドでの演奏でした。
そして、チャンベビが去った後、とある女性がそこでストリートライブをしました。

その人は、スタッフのような方を数名引き連れて、1m四方もあろうかという大きなコンテナを運び込み、そこからボーズ感性工学が限定発売しているスピーカーシステムに音源とマイクを繋いで、結構な音量でライブを始めました。電源は…後ろに、キャンプで使うようなジェネレーター持ち込んでるのね。
結構人気があるようで、JT前には小さな人だかりが出来ていました。歩道スペースが狭くなって、朝のラッシュアワーの改札みたいに、ファンの間を通行人がすり抜けてく感じ。
歌を聴いているファンの人におばあさんがぶつかったのですが、誰も知らんふり。っていうか歌に夢中で、ぶつかったことにすら気がついてないみたい。おばあさんも転ばなかったからいいけど。


ストリートライブをやることが、悪いとは言わない。
今日、チャンベビの後にJT前でストリートライブをしたその人本人や、ファンの人を責めるつもりもないです。あくまで一般論の話です。
でも、アーティストがファンの管理をせずに、ファンが周りの通行人に迷惑を掛けたり邪魔になるようならば、ストリートライブはするべきではないと思う。ライブハウスに行けば済む話なんだから。


そして。
そんなにでっかい機材を持ち込むまでして、ストリートライブでなにをしたいのでしょう?
たとえギター一本でもいい、生声でもいい、みんなに曲を聴いてもらいたい。少しでも多くの人に聴いて欲しい。だからライブハウスじゃなくて、お金を取らずにストリートでやるんじゃないんですか?
あんな物々しい機材を持ち込んで、でかい音で演奏すれば、周りのお店とかから苦情だって来るし、警察も見逃すわけには行かなくなる。歩道や歩行者天国のど真ん中で、大音量でライブやったり、軽犯罪法にひっかかるような服装をしてみたり。ライブハウスの再現をストリートでしようと思ってるんでしょうか。

今、秋葉原では、ストリートライブの取り締まりが厳しいと聞きます。でも、状況を見てると、それを不思議にも思いません。
ストリートはストリート。けじめが大事です。みんなに聴いて欲しいという気持ちはわかるけど、その気持ちだけを突っ走らせて、派手な格好やショーで客を引いたり、でかい音でガナリ立てるのはなにか違うと、僕は思います。


もう一度、念のために書きますが。
ストリートライブをやっている、全てのバンドがこういうバンドじゃないし、ストリートライブ=悪、と決め付けるつもりはありません。一般論です。

十把一絡げに「ストリートライブは片っ端から取り締まれ!」という警察官がいることも問題だと思います…。