国労ご苦労

会社の労働組合の関係で、国労集会にいってきました。この寒いのに場所は日比谷の野外音楽堂。
最初に断っておきます。fukaは鉄道マニアとして行ってみたい、という好奇心で行き、この日記でネタにすることをあらかじめ考えていました。だから、公平な目線で話ができるように、当日は署名や寄付など一切断っていたことをあらかじめ書いておきます。


先輩に連れられていってみると、そこにはたくさんの労働組合の旗、旗、旗。みんなが一生懸命に「1047人の仲間を救おう!」と団結しているのに、中には「○○フードは団体交渉に応じろ!!」なんていう、国労とは無関係な旗を揚げている労働組合もいたりして、会場全体が熱気むんむんでした。
それにしても、会場が微妙に臭いのは、銀杏のせいか、酒を飲んでから出席している人が多いからか、それともおじさんばかりだからか・・・。


会場の中もお祭り騒ぎなら外もお祭り騒ぎ。焼きそば500円、フランクフルト300円の屋台も何軒か出てましたが、メニューがこれだけしかないのが痛い。たこ焼とかお好み焼きでも出せばいいのに。しかも、閉店が早くて、国労の集会が終わったと同時に閉まってました。
閉会後、日比谷公園からデモ行進を行なったのですが、人数が多いこともあって、日比谷公園を出るまでに40分もかかってしまいました。こんなときに出店のフランクでも食べたいな、と思ってたら閉店。使えない出店でした。
そしてこのデモ行進、東京駅までとか言っていたのに、大手町の駅まで行ってしまいまして。横を歩いてた警官に、「どこまで行くんですか?東京駅過ぎちゃったし…」と聞いてしまいました。っていうか愚痴りました。


警官といえば、スーツの怪しい軍団がたくさんいたのですが、うわさによるとあれは公安警察の皆様だとか。これを聞いて、ついつい「いや、俺は鉄道マニアとして来ただけだから!おれは無関係だから!!」とか叫びそうになったのは公然の秘密です。


まぁ、開会前と閉会後のバンドや和太鼓の演奏はぶっちゃけありえないくらいに下手。それでも大きな拍手がもらえるのは、このコミュニティの閉鎖性をある意味物語っているのでは、と思いました。


1047人の解雇は、最高裁が認めたとおり、不当労働行為なのでしょう。しかし、国民の税金を使って運営していた国鉄なのですから、大規模ストを行なったり、国民の財産である鉄道車両にメッセージを書いた状態で運行していたのは、許されるのでしょうか。
通常の労使交渉では、労働組合の戦略によって会社側に損失が出てしまうために歩み寄りがあるのですが、国労の場合は、労働者のストなどによって赤字が出ても、国民の税金で簡単に埋め合わせが出来てしまった。これが、通常の労使関係とは違う、複雑な問題を生み出したひとつの背景なのかも知れない、と感じました。
そんなことをおぼろげと感じながら、そしてそれらが鉄道ファンの間で議論されることはきっといつまでもないのだろうな、とも感じた一日でした。