つれづれ

実家で、楽器2本ともオイル差し直し、グリスアップ…さすがに2本分全ての抜差管のグリスをふき取って塗って…という作業は疲れる。
しかも、マトモな消耗品もない。バルブオイルは変色し始めているし、スライドオイルもない。グリスは何とか使えるが、ガーゼとかがほとんどないので作業もはかどらない。


YAMAHAの楽器はさすがMade In Japanの工業製品、抜差管の精度がいいのか、グリスが乾きかけていても固まって抜けない、なんてことはない。
だが、ベルにスタンドを差し込んでいたためか、ベルの内側の銀メッキが一部黒く変色して、なんだか豹柄みたいになってしまった。
ウォーター・キィのコルクが痛んでいたけれど、ちょうど2個在庫があったので、両方とも新品に交換。


BachはYAMAHAに比べると多少精度が荒いのか、主管抜差管が固まりかけていて、ちょっと焦った。
でもピストンの精度はとってもいいのか、ピストンを押さずに抜差管を抜いたり差したりすると、バルブオイルが乾きかけてるのにかなり気密が出来ているのがわかる。
こちらの分までコルクがなかったのが残念。


最初は、YAMAHAを東京に持って来ようと思っていた。どうせ最初からBachを吹こうとしても楽器が重いから苦しいだけだろう、と。
だが、楽器の傷み具合を見ると、息を通さなければならないのはBachのほうだろう。
コルクも換えなければならないし。
吹奏感の問題は、ラウンド・クルークを使えばなんとかなるだろうが、逆にラウンドクルークは交換用として買ったもの。生産時からついていただろうスクエア・クルークに比べて、抜差しがやや硬い。余計固まりそうな気もする。
手元に置いて、丁寧に手入れしてあげないとならないのはBachのほうだろう。


ということで、予定変更して、Bachを東京に持ってきた。