つれづれ

日経SAFETY JAPANの森永卓郎のコラムが久しぶりに酷い。酷すぎる。
以下引用。

（前半略）
小沢秘書逮捕によって上向いてきた内閣支持率上昇をさらに押し上げたのは、北朝鮮のミサイル発射問題だった。軍事的な緊張が発生すると、権力者への支持が高まるのは古今東西一貫した法則だからである。

だが、冷静になって今考えると、あの事件もおかしいところだらけである。そもそもミサイルだったのかどうかもわからない。北朝鮮は人工衛星だと主張していたが、先頭に何もついていない単なるロケットだった可能性もある。

もし、ミサイルだったとしても、北朝鮮が日本を相手にしたのならば、射程距離が短く、すでに実績のあるノドンを発射したはずだ。だが、射程距離の長いテポドン２号を発射したということで、狙いは日本でないのがわかる。狙いは明らかに米国である。

軍事評論家が述べているように、米国領土の一部を射程に収めるテポドンを発射することで、米国を牽制したかったのだろう。日本に落下する可能性はきわめて小さいとされていた。それなら、なぜ、あれほどまでの大騒ぎをする必要があったのだろうか。

（中略）

結局、なんのために迎撃態勢を誇示したり、警報を出したりしたのか。今になって、心ある一部の人たちは「あれは空騒ぎだった」と指摘し、反省している。だが、一般の国民の頭には、「やっぱり北朝鮮は恐い国だから何をするかわからない」「ミサイルがまた飛んできたら大変だ」という危機感しか残っていないに違いない。

結局、麻生内閣は北朝鮮のミサイル問題を最大限に利用して、そうした危機感をあおりたて、内閣への支持を高めただけではないのか。
（以下略）

ミサイルじゃなくて、人工衛星やロケットだったらいいの？
人工衛星もロケットも一見「平和利用」「民生技術」と思われるけど、ちょっと手を入れればあっというまに軍事転用可能な技術。
ミサイルじゃなければOK!なんてのん気な問題じゃない。むしろ、人工衛星やロケットの打ち上げが成功しました、なんて言ってるほうがよっぽど怖い。

そして。
日本が対象じゃないミサイルなら、日本上空を通りぬけてもいいの？
日本国の立場として、「うちを攻撃するためのミサイルじゃないから、どうぞどうぞ上空をお通りください。どうせ上空過ぎて了解じゃないから問題ないですし〜」と言えるとでも思ってるのか？

一番酷いのが、「心ある」という表現。
辞書引いて「心ある」を調べてもらいたい。
軍事国家であるお隣の国がこちらに武器になるようなモノを向けて、「いや平和利用ですから^^つか邪魔したら許さねぇ」と言ってたわけで。
そんな状況で「あれは騒ぎすぎ」とか言うことが「心ある」ことなのか。
俺には平和ボケにしか見えない。

もう、モリタクが売国奴通り過ぎて、世界平和の破壊者にしか見えない。
そういえば、街中で「平和憲法は宝」とか言ってる人たちは、ミサイル開発してるようなお隣の国に平和憲法売り込んだりしないのだろうか。
もう平和憲法持ってる国で「平和憲法は宝」とか言うよりも、まだ平和憲法持ってない国で「平和憲法は宝」と売り込むほうが、彼らが願う世界平和には近道のような気がするのだが…。