あれあれ…

こちらは毎日新聞より転載。

19日午後0時半ごろ、島田市家山の大井川鉄道の家山−抜里駅間で、金谷発千頭行きのSL列車(全9両、乗客560人)が走行中、先頭の蒸気機関車電気機関車の連結器が突然外れた。全9両に自動的に非常ブレーキがかかり、その場に停車した。けが人はなかった。


20日に発表した同社によると、客は満員の状態で、ほぼ全員着席していた。列車は蒸気機関車の空気圧縮機の調子が悪かったため、応急処置として、通常は最後尾の電気機関車と連結し、空気圧縮機を接続していた。そのつないだ空気のホースが坂やカーブで揺れて、連結器のてこを上げたのが原因とみて調べている。


列車は現場に5分間停車し、安全を確認してから再度連結し、運転を再開した。

両方のニュースとも、昨日の夜に母親から電話が来て知った。
つか、俺が鉄道好きだからって、こういうニュースがあるからと電話してくる親って…まぁ子離れできてないんだよねぇ。


まぁ、それはいいとして、この大井川鉄道の件については、テレビでは「SL機関車が客車置き去りで走ってしまった」と報じた局もあり、親もそれを信じていた。


空気ブレーキ、というと、「空気圧でブレーキを操作する」というイメージになるので、一般の人は「空気圧でブレーキを動かす≒空気を入れる=加圧するとブレーキが作動する」という認識を持つことが多いと思う。


しかし、鉄道の空気ブレーキは安全のため、「空気が抜ける=減圧するとブレーキが作動する」という方式になっている。
連結器をつなぐ際には、ブレーキ用のエアホースも必ず繋ぐのだけど、今回のように連結器が外れた=エアホースが外れたり、何らかの原因でエアホースが破れたり穴が開いたりした場合には、そこからエアが抜けるので、必然的にブレーキがかかり、運転できなくなる。


もしこれが、「加圧でブレーキ作動」だとしたら。
エアホースに穴が開いてエアが漏れたとき、加圧ができない(もしくは不十分)ので、ブレーキが効かない状態に陥り、かなり危険なことになる。


そういえば、たまに映画などで、「走行中の車両に爆発物が仕掛けられて、ある速度以下になると爆発する」なんてシチュエーションが出てきて、「爆発物のある車両を走りながら切り離して…」なんて対策がとられることがある、なんてストーリーがある。
シティハンターの劇場版のアニメ「グッド・バイ・マイ・スイート・ハート」がそんなストーリーだったのだけど、もし本当にそんなことをしたら、切り離した瞬間に爆発してしまうのよね。。。