つれづれ

誕生日に、一通のメールを受け取った。
かつて、僕が一番大切だと思っていた人から。


捨て台詞のように、「もう貴方とは電話もメールもしない」と言って、
電話を切った人から、メールと着信履歴が。


僕が電話に出る、と、本気で思っていたのだろうか。


僕と話すことは無意味だ、と。
僕のしたことは自己満足だ、と。
僕には何も求めていないし、求めない、と。
あなたは言った。


だから、僕は、もう貴方に関らない。
求められていないメールや電話に応えることもない。


僕の人生と、貴方の人生は、もう二度と交わることはない。
僕は貴方を忘れない、なんて奇麗事は言わない。
きっと、緩やかに、貴方のことを忘れていく。


だから、もう、メールも電話もいらない。
貴方は僕に対して「何があろうと幸せになってください」と書いたけれど、僕は貴方にそれを望まない。
貴方が幸せになろうと不幸になろうと、それは貴方が貴方の意思で選んだ人生だから。
不幸せになろうと、僕の知ったこっちゃない。
ただ、僕の知らないところで、僕の知らないように、生きていってください。


さよなら。