つれづれ

この時期になって、Suicaを払い戻して、Pasmoに切り替えた。


Suicaを手に入れたのは、入社1年目の夏ごろ。それまでは、ひばりが丘⇔池袋⇔高田馬場の連絡定期を使ってたのだけど、仕事であちこちと出歩くことが増えてきたので、JR線の分をSuicaに変えた記憶がある。
そして、その次の定期の更新では、もう山手線の定期を買わずに、池袋から歩く、という選択をしていた。


東武練馬に引っ越して、定期はあえて磁気券を買っていた。
それは、鉄道好きとして、やはり切符を改札に通す、という行為に僕なりの意味を見出していたからだった。


でも、定期入れの老朽化が進んできた。
定期入れは、大学入学のときに購入して2年間使い、そのあと4年間まったく使わず、社会人になってまた使い始めたという経歴がある。
購入してから10年。使用期間は6年。
さすがにくたびれてきた。


そこで、新しい定期入れを探した。
ちょっと頑張って、レザーのカッコいい定期入れを購入したのは4月末。


その定期入れを探しているときに気がついたことがあった。
今使っている、老朽化してきた定期入れは、定期を片手=右手の親指一本で出し入れ出来るくらいに、定期のすべりがいい。
だから手がふさがっていても定期の出し入れがしやすい、使いやすい定期入れだった。
でも、新しい定期入れは、なかなか券のすべりが悪い。磁気定期券を出し入れするには、片手=左手で定期入れをホールドして、右手で券を引っ張り出す、という動作が必要になる。
荷物が多いとき、とくに雨なんかで傘を持っているときなんか、こんなことしてる余裕はない。


しかもこれから雨が多い季節。
定期入れを濡らしたくない。


ということで、新しい定期入れを使うために、ついに磁気券から離れることにした。


時代は変わる。
駅員さんに切符を切ってもらっていた時代はすでにもう過去のものになってしまって、自動改札が当たり前になっている。
僕が意味を見出している自動改札も、今後、磁気券が過去のものとなり、ICパスが当たり前になるのだろう。
そんな過去に意味を見出し続ける意味も、なくなってくるのかも知れない。