つれづれ
眠い。
久しぶりに、いろんなことを考えてしまった。
全く罪なんてないのに、巻き込まれて、悩み苦悩する人の顔が目に浮かんで、ブルーな気持ちになる。
僕は何も望んでいなかったのに。
彼も何も望んでいなかったのに。
巻き込まれて。
僕らの思考回路のスピードよりも、僕らの理想を現実と納得するのに必要な時間よりも、ずっと早い現実世界の動きに飲み込まれて。
竜巻の渦のような、現実世界の動きの早さ、感情の渦に飲み込まれて、舞い上げられ。
気がついたときには、何がなんだか分からないような状態で、放り出される。
放り出された先には、竜巻が通って、何もなくなった、荒廃しきった心の闇が広がっているだけ。
何もなくなった心。
思い出すのは、竜巻が通る前の、豊かな、幸せに満たされた心。
思い出すだけで、辛く、悲しく、苦しく、涙も出てくる。
それでも。
いつまでも、過去を振り返って、泣いてばかりもいられない。
目の前にある、ほんの小さな希望の光を大きな灯りにするために。
また、自分の心を耕していく。
また、竜巻が来る前の、豊かな、今までとは違う、新しい幸せに満たされた心を取り戻すために。