カッコいいオヤジ、カッコ悪いオヤジ

先日、うちのT課長が腕時計を新調してきた。
どうしたんですか?と聞くと、「それまで使っていたソーラー電波時計が不調で、室内の仕事も多いため充電も不十分で、ちゃんと動かないのでめんどくさくなって替えてしまった」とのこと。
冗談半分で、「お安くしてくれるなら引き受けますよ〜」なんて言ったんだけど、今朝、本当にもらってしまった。しかもただで。
あまりに申し訳ないので、何か御礼をしなければ。。。


それにしてもこのT課長、時計をくれたからほめるわけではないのだけど、カッコいいオヤジである。
仕事は力いっぱいしない。きちんと仕事を100%こなして、きっちりと定時に退社する。さすが年の功、定時までに仕事を片付ける術を知っているように見える。
プライベートでは、金離れのいい人である。
飄々としていて、そんなに2枚目でもないのに、女性の噂があるようなないような(実際、一度見てしまった)。
友人も多く、酒をそんなに飲まないのにしょっちゅうマージャンに出掛けているようで。それ以外にも趣味が多いようで、知識の豊富な人なんだろう。
なんというか、人生を本当に気楽に楽しんで生きているように見える。


もう一人のK課長。40歳で課長になったエリートである。
仕事はバリバリと力いっぱいこなす人。毎日2時間くらいの残業をしている。でもそのせいか、忙殺されているようにも見えるし、余裕がないようにも見える。いつも疲れた顔をしてるので、仕事の話でも切り出しにくいときがあったりする。
仕事中にかかってきた勧誘電話にいきなり切れて電話機を投げつけたりされると、他のお客さんと話しているこっちが困ってしまう・・・。
元々が現場で物作り出身の人だからなのか、それとも本人の性格なのかわからないけれど、時々、礼節を知らないときがあるのでフォローに困ったりする。


僕には、T課長の方がかっこよく見える。
仕事はできるに越したことはないけれど、仕事バカになるよりは、人間的に魅力ある男になりたい。
余裕を持って、楽して、楽しんで生きていけたらいいなぁ…と思ったりする。
いい意味で、「いい加減」に生きていけたらいいのかな。