ヴィレッジ・ヴァンガードの思い出

ヴィレッジ・ヴァンガードといえば、僕の一番大好きな雑貨屋。僕が浜松に居た頃には、駅前だけで2店舗、僕の生活範囲内に3店舗のヴィレヴァンがあったから、毎週1回はどこかの店に入り浸っていた。
私生活でもかなり影響を受けて、沢木耕太郎深夜特急を知ったのも、お気に入りのハットを買ったのも、今使っているゴミ箱も、実家にインテリアで置いてあるラジオフライアーも、みんなヴィレヴァンで買った物である。


小島真由美もヴィレヴァンで知った。幼馴染の女の子と福岡に遊びにいって、ふらっと立ち寄った博多のヴィレヴァンで、2人とも小島真由美のアルバムを買った。その夜は、小島を聴きながらワインを飲んで抱き合った。小島真由美を聴くと、その夜を思い出す。
彼女には彼氏がいた。そのあと1ヶ月も悩むことになる。そんな思い出もある。


そんなヴィレヴァン、もともと名古屋が本拠地なので、東京には店が少ない。神保町と御茶ノ水の境目辺り、明治大学の裏手にあるので、金曜の会社帰り、アキバまで散歩する間によく覗く。
それが高田馬場に出来た、っていうから即行。思ったより広い店内。
高田馬場ヴィレヴァンにも、最新作の小島真由美が流れていた。聴くと軽く鬱な気分になる。でも耳から離れないその音楽。