懐かしのふるさと

土曜日、アキバに行った際に、「とらのあな」に寄ってコミックを何冊も買い込んできた。
最近この傾向が続いていて、僕の部屋はコミックに埋もれつつある。
土曜日に買ったのは、「エンジェル・ハート」の15巻と「電車男」の2巻、そして「苺ましまろ」の1巻と4巻。


北条司先生の作品は、キャッツアイ、シティハンターを全巻コンプリートするくらいに好きで、シティハンターの続編が出ると聞いたときには小躍りして喜び、久々にエアガンまで買ってしまった。


電車男。これも何冊かコミックが出ているけれど、やはり一番いいのは原秀則先生の作品。こういうほんわかした恋愛作品を書かせたら、原先生の右に出るものはいない。
高校時代、部活の先輩が持ち込んだ「やったろうじゃん!」を読んでハマリ、大学時代に年上の彼女と付き合っていたときには、「部屋(うち)においでよ」を読み、「僕と彼女はこうやって別れていくのではないか」という予感が胸をよぎった。そしてそれは現実のものになってしまった。とにかく、いろんな思い出が原先生の作品に積もってたりする。


そして、苺ましまろ
急に萌え系コミックだけど、こういう「のほほんとした日常の平和」的な漫画が大好き。
そして、これを読んでいてふと気付いてしまった。やたらと浜松の地名やバス停の名前が出てきたり、浜松駅前の風景が背景に使われていたりする。駅前の遠鉄デパートの紙袋も、本物そっくりの絵が描かれていた。
急に懐かしい気持ちになった。著者は浜松の人なのかな。


去年の春に東京にくるまで、僕は4年間、浜松に住んでいた。
今でも、浜松の街の風景が事細かに頭に浮かぶ。
毎日のように通った時計屋。駅前の本屋。ヴィレッジ・ヴァンガード。自転車でかっ飛ばしてた、軽便の線路跡。パソコンがおかしくなったときに駆け込んだ、友人のアパート。そして、自分の部屋。新幹線の踏み切りのある、JR浜松工場。
少しずつ、街は変わっているだろう。でも、僕の中では、いつまでも変わらない思い出が、浜松にある。
楽しかった思い出、辛かった研究、一人前の男に成長させてくれた恋愛や友情。そういった混沌とした思い出が、浜松にある。


僕は浜松の生まれでも育ちでもないけれど、浜松は、まぎれもなく僕の故郷だ。