週末の夜8時。
秋葉原の喫茶店の窓側に陣取り、熱い紅茶をすする。
不夜城の都会・東京において浅草と並んで早仕舞いで知られるこの街は、夜8時を過ぎると半分以上の店がシャッターを下ろし、9時を回ればほとんどの灯が消える。
そして今も、あの角のパーツ屋が店を閉めた。
今秋のつくばエクスプレス開通。それとほぼ同時期、今年9月の大型電気量販店の進出。
この街を取り巻く空気はやたらと冷たい。
秋葉原のこれからが、夜8時のこの街の風景に重なった。
1年後。
この店で、今と同じようにのんびりと熱い紅茶を味わうことは出来るのだろうか。
