カレーそば考

いつもは会社最寄り駅のカフェやマックで、通勤途中に朝ごはんを食べているのだけど。
今朝みたいに雨が降って寒い朝だと、コーヒーを飲むよりも、立ち食いそば屋に飛び込んで、あったかいそばを啜りたくなる。


そんな立ち食いそば屋にある「カレーそば」。
たいていの立ち食いそば屋では「カレー南ばんそば」ではなく「カレーそば」。


これが何を意味するかというと、南ばんのつゆをわざわざ作っているのではなく、単純にかけそばの汁の少ないのを作って、カレーのルゥを掛けているだけ。


これがとてつもなくウマイ。
そばつゆのダシがカレーにはまって、かなりおいしい。
掛かってるのがただのカレールゥなので、カケラみたいな牛肉*1や、にんじんやジャガイモが入っているのだけど、それもうまい。
そのままご飯に掛けて掻き込みたい勢いなのだ。


ところが。


「カレーそば」という表記の店で、専用のカレー南ばん風の汁を作っている店を見つけた。
そこは池袋駅の「グランドキッチンみかど」。


おもむろに載せられた、ちょっとした角煮みたいな豚肉がちょっと嬉しい。
結構黄色いところが、昔ながらのカレー南ばん、という感じ。


ところが。
甘い。
そんじょそこらの立ち食いそば屋の「カレーそば」に慣れた僕の舌には、このカレーそばは甘すぎる。
そばつゆの味があまりしなくて、甘口のお子様カレーのルーみたいに感じられてしまうのだ。
醤油でも掛けようかと思ったけれど見当たらず、カウンターの上の七味を掛けて、ようやく食べられる味になった。
麺を食べ終わって、汁を飲むと、少しはそばつゆの味も感じられるが、甘口カレーであることに代わりはない。


やっぱり、立ち食いそば屋の「カレーそば」は、「カレーそば」であって欲しい、と切実に思った今朝の話。


…不味いわけではなかったんだけどね…。

*1:牛肉のカケラ、ではなく、カケラみたいな牛肉、という表現であることに注意せよwww