20代最後の日。

明日、
ロクでもない10年間だった「20代」に別れを告げることになる。


何回も他人に見下され、裏切られ。
他人を見下すことでしか自分に自信を持てない、人間の本性。
狡賢さ、汚さ、いやらしさ。
そんなものばかりをイヤというほど見せ付けられ。
絶対的に信頼できる、頼れる、安心できる。
そんな存在を見つけては裏切られ。
自分以外の人間を信じられなくなり。


そして、そんな人間には絶対になるまいと誓って生きようとして、
この世の中が、そういう人間が絶対的に生き難い世の中になっていることを実感して、
次第に流されそうになり、ちょっと流されて、
そして自分自身の中にある狡賢さや汚さに気がついて、
自分自身も信じられるのか半信半疑になり。


何ひとつ信じられない中で、何の道標もないまま、
ただその日その日を何とか生きてきた。


金は溜まった。
でも、何一つ信じられない僕は、たぶん、不幸のどん底


明日から始まる、30代という10年。
目標はただ一つ。
絶対的に信じられる、信用できる、安心できる。
そんな存在を、たった一つだけ、見つけること。