ギンギラ太陽’sの演劇

前日の記事で触れた、ギンギラ太陽'sの演劇、『BORN TO RUN さよなら初代0系新幹線〜引退記念スペシャルバージョン〜』を見に行ってきた。


単なる擬人化のお話か?
それとも、作りたっぷりの御伽噺か?
それとも・・・?


会場で目に付いて、最も笑ったのが、日本信号からの祝い花。

日本信号がこういう公演のお祝いをするなんて、前代未聞じゃないだろうか。
ちなみに、日本信号とはその名の通り、鉄道の信号や踏み切り、自動改札機の製造をしたりしている、鉄道業界にゆかりの深い会社だが、民生品の生産は多分してないので、マニアにしか分からない=笑えないネタ。


こんな人からもお花が。すげぇ。

そういえば、演劇が終わって帰るときに、ロビーに藤村プロデューサーそっくりの人を見かけたのだけど、本人だったのだろうか。
声も似てるような気がしたけれど。


演劇の内容は、どちらかといえば御伽噺というか、童話のような、擬人化のお話。
話のキーポイントになるであろう、「どうしてその行動を起こしたのか」に至る心理描写と、「その行動を起こした、その『時』の彼ら」の描写が一切といっていいほど無かったので、そこがちょっとだけ不満。
そして、鉄道の専門知識においても考証がちょっと甘い。


でも、それでも。
号泣してしまった。
ヤバイ、面白かった。
スタンディング・オベーションができるならしたかった。
ブラボーを叫びたい気分だった。


新幹線が、もし気持ちを持っていたら、多分、そんな風に思っているだろう。
それが痛いくらいに伝わってきた。
そして、新幹線が言う「安全神話」。
それを崩さないために、どれだけの人間が影で努力を重ねているのか。
そんなことを思いながら、ただただ号泣してしまった。


素敵な芝居だった。