つれづれ

朝、いつも乗る通勤のバスに、12,3人くらいの学生と思しき一団が乗り込んできた。
マックの前(というか、雨が降っていたので軒先)にたむろしていて、バス待ちの列が乗り終わったと同時に駆け込んできた。
それを見るに、どうやら夜行バスか何かで池袋に着いて、雨が降っているのに傘もなくマックで朝を迎え、これから東京観光に繰り出そう、という考えなのだろう。


バスの中の一団はなかなかに賑やかしい。でも、乗客のだれもがしかめっ面をしないのは、僕と同じように、また言葉の端々に聞き取れる関西弁のイントネーションを聞いて、そんな状況を瞬時に読み取ったからなのか。
それよりも、雨に濡れながら大きい旅行バッグやキャリーバッグを運んでいるにも関わらず、彼らの顔が、楽しくて仕方ない、という顔だったからなのか。


とにかく、この男女混成の十数名の一団が、幸せそうで、羨ましくて仕方なかった。


こんな光景を見ると、僕もふらふらと電車に乗りたくなってしまって、しょうがないのである。