ただ単純に勉強したくねぇだけだろ。

「勉強は役に立つ」と考えている小学生の割合は、世界の6都市の中で東京が最も低かったー。ベネッセが14日発表した学習基本調査の国際比較で明らかになった。また、塾や宿題など学校外の学習時間でも、東京の子はソウルや北京の子より少ない半面、勉強する子としない子の二極化も判明。詰め込み教育は影を潜めたが、学習する上で目的意識を持てない現状が浮き彫りになった。
(中略)
 設問で、「出世する」「金持ちになる」「社会で役に立つ人になる」ために勉強が役立つかをたずねると、「役に立つ」と答えた割合は、東京の小学生が全項目で最低だった。希望の進学段階も、北京の小学生の65・2%が「大学院まで」を希望したが、東京の小学生は「高校まで」との回答が相対的に多かった。
 塾など学校外で学習する時間の平均では東京が101・1分で、ソウル(145・8分)や北京(131・6分)より少なかった。東京は1時間以下が49・3%を占める一方、3時間半以上も18・1%と二極化していた。親が勉強するよう毎日いう割合は東京が37・7%で、ヘルシンキに次ぎ2番目に低かった。(後略)

ねぇ。
勉強がメンドくさくて、ごちゃごちゃ言い訳つけて逃げようとしてるだけにしか見えん。
小6なんて一人で生きていこうにも金を稼ぐ(合法的な)手段もほとんどなく、じゃあ、って起業しようにも社会の仕組みの何たるかも知らないわけで。
そんな社会の仕組みも人間関係の機微も分かってないようなガキンチョが偉そうに一人前の口利いて「勉強は役に立たない」とか言ってんじゃねぇ。ボケ。


勉強なんて、出来たほうが良いに決まってる。
勉強が出来る子は、教師や周りのオトナから良い子に見られる。何もなくても、成績さえ良ければ、それだけで周りのオトナの信頼を得ることが出来る。それだけで、中学までの人生がどれだけラクに生きられるか。


もっとも、本当に生きる力があるのは勉強が出来る出来ないではなく、アタマがいいか悪いか、なのだけど。アタマが良いヤツは大体勉強が出来る。勉強が出来るやつがアタマが良い、とは限らないけど。


もっとも、子供の考え方がアマチャンなだけ、というわけでもなく、授業そのものにも問題があるんだろう。
だいたい、昔から、学校の勉強なんてのはかなりいい加減にモノゴト進んでいるのだ。
『ある作家の書いた文章が国語の教科書に載り、その作家の子供がその教科書で授業を受けた。「このとき、この作者の思ったことを書きなさい」という宿題があったので、父親にその文章を書いていたときに思ったことを聞き、提出したらバツがついて帰ってきた。』
なんていう笑い話があるけれど、実際に会った話のようだ。
これに限らず、学校の勉強なんていうのは実際には「真実の追究」ではなく、単に、教科書を作った役人の思ったことを思い、「その問題を作った人はどういう答えを求めているのだろうか」ということを考え、それに沿った答えを出すことが目的になっている感じがする。
「真実の追究」ではなく、「出題者の意図の追及」。
この傾向は特に小・中学校に強いのだけど、これはある程度は仕方がないかも知れない。でも、これに対してきちんとフォローをしないと、真実の追究の面白さを知らないまま、単純に記憶を詰め込むだけの勉強になってしまうのだ。これはつまらない。
実験などを重視しない、座学がほとんどの授業ばかりでは、勉強がつまらない、という子供が多くなってしまうのも仕方ないのかも知れないけれどね。




僕が教わった数学の先生は、子供の「なぜ勉強は大事なの?」という言葉にこんな答えを出していた。
「キミにとって必要ではない、と感じるかもしれないが、キミの子供がキミに勉強を教えて欲しい、というかもしれない。そういう時にキチンと答えられるように、今のうちに勉強しておくんだよ。」


僕だったら。なんて答えようかね。
普通に「モノゴトは原理が分かると面白いから」としか言えないような気がする。


でも。
プラスチックはなぜ電気を通さなくて、鉄は電気を通すのか?とか。
紙は弱くて、鉄が強いのはなぜか?とか。
「鉄1kgと綿1kg、どちらが重いか?」の本当の答えは「綿1kg」になる理由とか。
分かったら面白いんだけどな。