これがトドメ

10日付のYahooニュース(スポーツ報知)より引用。(一部略)

 北海道テレビ(HTB)の人気番組「水曜どうでしょう」で、2000年の鳥取砂丘ロケの際、自然公園法で禁止されている特別地域内の砂を採取していたことが9日、分かった。同番組は、ローカル番組としては異例の人気を誇り、タレント・大泉洋さん(34)がブレークするきっかけとなった。02年のレギュラー放送終了後も、リメーク版が全国で放送されていた。鳥取県では今年7月にこの場面が放送され、視聴者から違法行為の指摘があった。問題のシーンは“お蔵入り”となり、再放送もDVD化もされないという。

 人気が全国区になったばかりに、7年後に法律違反が発覚する皮肉な結果となってしまった。

 問題となったのは、ミニバイクで西日本を横断する「原付西日本制覇」シリーズの第1回。00年4月に出演者が鳥取砂丘を訪れ、レストハウス周辺の砂をバイクに積んで走り去るシーンが、「砂丘の砂20kg」のテロップとともに放送された。

 北海道では00年5月に放送されたが、鳥取県では日本海テレビが今年7月上旬に放送し、視聴者から「違法ではないか」と鳥取市に指摘があったという。自然公園法では、特別地域内での砂の採取を禁じており、時効はない。違反した場合は、原状回復命令が出されることもあるという。

 番組では、採取した砂の一部をビンに入れ、視聴者10人にプレゼントしている。残りの砂については「7年前のことなので所在は分からない」(HTB)ため、原状回復は難しそうだ。

 HTBは違法行為を認め、7日に担当役員が鳥取市を訪れて謝罪。ホームページに「今後は二度とこのようなことがないよう、指導・教育を徹底してまいります」とおわびのコメントを掲載した。

 同局では、問題のシーンを含む「原付西日本制覇」シリーズの再放送、他局への番組販売、DVD化を中止することを決定した。

 番組DVDは現在、第8弾まで発売されている。一部コンビニや同局の通販など限られた販売ルートしかないにもかかわらず、累計100万枚の大ヒットを記録。特殊な販売形式のため、オリコンチャートの対象外となっているが、「隠れたベストセラー」とも言われている。

 「原付−」シリーズも、今後DVD化される予定だったが、番組の人気が過熱したことで、思わぬ“幻のお宝映像”となってしまった。