どうだろうこれは
大型家電量販店での値切り方: SHODO(衝動)
こんな記事を見つけた。
「にゅーあきば・どっとこむ」さんにもリンクされてるので、トラックバックはしない。(人がいっぱい来るとやだからw)
どうやらテレビで、大型家電量販店での値切り方を紹介したようだ。
タレントの千秋が、32インチ液晶テレビ(店頭価格198,000円)を値切ったのだが、その値切り方が面白い。
- まず一発目の価格交渉で198,000→144,800(-53,200、店頭責任者の決裁した価格)
- 千秋が「価格.com」最安値(と思われる)のプリントアウトを見せ、144,800→115,000(さらに-29,800、ポイント0)
- さらにそこから値切ろうとするも、失敗。
ずいぶんと遠回りをした値切り方だなぁ。価格.comのプリントアウトを見せて値引きを迫るというのは「約定割引」を使うことになるのだけど、これもまた責任者決裁が必要なので、店から見たら2度手間。最初からプリントアウトを見せればいい。
3月31日の記事で僕はヨドバシの約定割引について書いているので、気になる人は・・・ま、いないだろうけど。
ポイントだけ再度書いておくと、価格.comのプリントアウトだが、必ずしも全ての量販店で使える手法ではなく、またプリントアウトに書かれた最安値まで必ず値切れる、というわけでもない。このところの注意が必要。
以下、引用に注釈入れてみます。
すごく値引き額があったように見えるが
これには普通にカラクリが。
以下のことを常に念頭において交渉。普通に商売であることを考えると以下は常識。
■もともと価格を高く設定してある。
■店員はカカクコム掲載はある程度想定している。
■販売店は5%〜10%の利益が必ずいる。
■販売店は仕入れ価格は絶対に下回らない。
■型落ちモデルでないとここまで値引かれない。品薄人気モデルはあきらめる。
■単価が10万以上するものでないとあんまり値引かれない。
■家電・AV機器などが大半でゲームは値引きほぼ無理。まあこれはアタリマエ。
「販売店が出してきた限界の値段からカカクコム最安までいかに近づけるか」
というところが値切りの醍醐味なわけです。
結局5年保証とかで金払うことになるのだから(;・∀・)
- 高く設定してある、というのはある意味で正しいのですが、ある意味で間違ってます。正確には、ある数値以上の利益率を乗せて売価を設定している、ということ。
- 価格.comの価格に関しては、ある程度どころか、十分に意識してます。ビックカメラさんあたりは本部に問い合わせ、本部がその価格の真偽を確認した上でOK出したりします。ヨドバシさんで価格.com価格を持ち出して値切るとレシートに「約定割引」という項目が印字される=POSデータに約定割引の項目があることからも、ヨドバシさんも本部レベルでの対応をしているのでしょう。
- 仕入れ価格を割ることはないでしょう。大量販売の量販店の仕入れ価格より、価格.com最安値の店の仕入れ価格が安いなんてことはありえないでしょうから。まぁ、販売奨励金(インセンティブ)辺りが動いてる商品(携帯電話など)は別ですが。
- 型落ちモデルは超狙い目。新モデルと旧モデルで機能に一切差がない、ということはザラですから。
- ゲームやPC部品(特にバルク品)などは単価の割に利益率が異常に小さいので、値引きは渋いです。
さらに値切り額を上げるためには
■大型販売店が集中する店舗で値切る(○新宿/×池袋/△秋葉原)
■混んでる時間帯では値切らない。
■値切った店員からは必ず名刺をもらう。名刺の裏に交渉額を書いてもらう。
■他店の名刺を持っていき競合店で価格交渉をする。
■現金値引きが限界ならポイント率を上げてもらうのもあり。10%→15%など。
■現金を手に握っておく(・∀・)
■電卓はもっていく
- 池袋は渋いです。アキバのヨドバシは◎ですが、他の量販店(LAOX)辺りは×。新宿のヨドバシは逆に△〜×。店にもよるけれど。
- 混んでる時間に値切っても問題なし。ただ、店員さんの心証は悪いでしょう。
- 名刺なんぞ、もらおうと思わなくても、真剣に買う気があっての価格交渉ならば、あちらから自然と出してきます。
- 名刺の裏の価格を持っていくというのは中途半端だし、そもそも名刺をくれた店員さんに対する裏切り行為かと。そんなことするなら、店頭でカタログ一冊もらって、それに値段書き込めばそれでOK。本格的にやるならちゃんと見積もり取って、それを持っていきましょう。見積もりを比較するのは「相見積」といって、BtoB取引では当たり前のことですから。
- ポイント率上げてもらう交渉なんてしたことないので分かりませんが、難しいかと。
- 電卓持っていくとか現金握ってくとか、店員さんに対するプレッシャーは店員さんの心証を悪くすると思うんだけどな。。。
ただ、以下をもってしても駄目な場合があるので
その場合は以下を武器にガンバロウ。■しばらく立つと普通に値切らなくても値段が下がるので出直す。
■店員変える。
■大阪出身の肝の据わった人間を同行させる。
■ほかの商品も一緒に買うという。
- 店員変わっても値下げ価格にOK出すのは売り場責任者なので。。。
- ほかの商品買うからちょいまけて、というのは、最近は通用しません。
結局、値切るのも値切られるのも人間なので、お互いに気持ちよく買物したいんです。ギリギリの安値を出してくれた店員さんに対する裏切りみたいな行為は絶対しちゃダメ。
ちなみに僕の場合は
- 価格交渉は出来るだけ小声で(ほかのお客さんに聞かれないようにする)
- 価格.comの価格は携帯で確認、できれば最安値の店に足を運んで確認しておく(プリントアウトということは値切っているその瞬間の最新情報ではない。実際に行くのは、それが本来の約定割引のあり方だから→店員さんに対する礼儀という意味も込めて)
- 価格交渉は2回まで。2回価格が下がったら、その価格で決める。
- 価格交渉は本気で買うと決めたとき、決めた店でしかやらない。折り合いが付けばその店で買う、という意識で行く。
- 何店舗もの価格比較をする場合は、ちゃんと見積もりを取るか、カタログに値段を記入していく。あまり深入りした話はしない。
ここまでやると、逆に警戒されることもありますが、話は結構すんなりと進みます。レジに進んだところで店員さんが勝手に「もう200円、おまけで引いときましたww」なんていうこともありました。
まぁ、値引き要求される店員さんに負担をかけないように、スマートに交渉が出来ればいいな、と。