あの直後

この前の日記、17日の日記を書いた直後のこと。夜8時を回ったころか。
ほんの2、30分、昼寝をして、目がさめると頭が痛かった。
よくあること。
夕飯を食べて、再び横になると、今度は寒気がしてきて、関節も痛い。風邪を引いたか。たかだか30分の昼寝で。


そのまま布団に入っても、寒気で眠れない。だんだん体温が上がっていくのが分かった。時計は午前2時。体温計を口につっこんで1分、ディスプレイには「38’8”」とか表示されてる。
やばい。こんな体温が上がったのは、大人になってから初めてかも知れない。とにかく恐くなった。
そんな時、体温計をしまおうとして救急箱のなかを見て、3年くらい前に歯の治療をしたときにもらった頓服のロキソニンがあるのを見つけた。
…飲んでいいんだろうか。だいたい頓服なんてやっぱ大人になってから飲んだことないし、3年前に聞いた注意事項なんて忘れてる。


もうおっかないので、東京消防庁のテレホンサービスに電話して、夜間救急の電話番号を教えてもらって、救急病院に電話を掛けた。
「頓服を飲んで、あとは水分をたっぷり取ること。1時間して熱が1度くらい下がってこなければ、もう一度電話してください」と言われ、言われるがままに薬を飲む。


眠れず1時間。熱は8度1分。不安だけど、まぁ大丈夫だろう。
朝、頓服の副作用で一度嘔吐して、近所の内科に連絡を入れ、行こうとしたら激しい下痢。副作用には思えない。水を飲んだそばから出てくる感じ。
医者の診断は、ウイルス性の夏風邪。普通の風邪と何が違うのかよくわからないけれど、とりあえず、風邪の菌が胃腸にも入って、胃腸炎を併発したってことか。


その日、火曜日は1日中、下痢に悩まされた。完全に水便、飲んだ水分が5分以内に、ほぼ同量きっちり出てくる。食べ物とか食べられない。薬も飲むに飲めない。でも飲んで、トイレを我慢して寝る。もらった抗生物質が効いてくれば、胃腸炎の原因の菌も死滅するから下痢が止まるはずだ、という医者の言葉を信じて。


翌日水曜日。会社は結局5連休してしまった。
下痢は止まるけれど、食欲が一切湧かない。火曜、水曜とで食べたものはゆで卵2個、おにぎり3個、チーズ蒸しパン1個。この生活してたら痩せるかもしれない。
部屋で寝転がっても、テレビも本も漫画もインターネットもやる気が起きない。


木曜日、体調は悪いけれど何とか出社して、あれこれと仕事を片付けた。
まだ食欲が浅いところを見ると、完調ではない。
そして今日、金曜日。
なんとか食欲も少しずつ湧いて、体が完全に向かい始めてるのかもしれない。


ずいぶん酷い目にあった。救急箱にロキソニンが入ってなかったら、下手すりゃ即入院だったかも知れない。
1人暮らしって、何があるか分からない。恐さを思い出した。この恐さを味わうのは4年ぶりくらいかもしれない。
そして、39度に届こうという高熱の中、即座に救急車を呼ばずに、テレホンセンターに電話した冷静なオレに拍手。つか、テレホンセンターの電話番号が携帯に入ってるオレに拍手。
救急車の安易な使用はなるべく避けましょう。って、今回は使っても良かったのかも知れないけれど。。。