つれづれ
うちの会社では、ちょうど僕が入社した年から、社員証が変わったらしい。
それまでは紙製の社員証で、作業服にはバッジ式のネームプレートをつけていたのが、ネームプレートにかわって社員証を首から下げるスタイルに変わった。
それと同時に、総務と営業にだけ、カード製の社員証に更新されたらしい。
したがって、社内でカード製の社員証をつけている人は若い人か総務、営業、という暗黙の了解的な空気がある。
僕はネームプレートも社員証も支給されていたけれど、社員証を下げるのがイヤで、ネームプレートをつけていた。
そのイヤな理由は単純で、ネームプレートより大きい分、作業のジャマ。
こんな感じで、社員証を入れるカードホルダの留め具の部分が長くて、ぶらぶらしてしまうのだ。
でも、やっぱり総務的な雰囲気を出したほうがいいか、と、社員証をぶら下げることにした。
ガラクタが山のように積み重なっている僕の机の引き出しを漁ると、出てきたのはとあるネックストラップ。これをカードホルダに取り付けると、いい感じ。
なにがいい感じかって、一目瞭然。
ホルダの取付部品の裏にクリップが付いているので、ジャマなときにはクリップで胸ポケットなどに留めることが出来る。
首から社員証をぶら下げてもジャマじゃない。
これで、来週から僕も胸に社員証をぶら下げて、「総務部のヒト」になるんだなぁ、と感慨を覚えたとか覚えないとか。
